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二科展（ にかてん ）

「二科展」は、絵画・彫刻・デザイン・写真の4部門からなる公募展です。文部科学大臣賞や文部科学大臣賞、二科賞、特選、新人奨励賞などがあります。二科展が発足して以来、各部門が 伝統 を守りながらも、常に時代の新傾向を吸収し、新しい表現価値を創り出してきました。自由で、個性が尊重された 展覧会 です。流派を問わず新しい価値の創造者が抜擢され、黎明期から多くの 著名 な芸術家を輩出してきました。

わが国 洋画 壇の黎明期の1889年（明治22年）に日本最初の洋風美術団体「明治美術会」が創立され、７年後の1896年（明治29年）に 東京美術学校 に洋画科が設置されました。この頃フランスに留学していた新進の芸術家が帰朝するに従って、文部省展覧会の審査に新・旧の価値観の違いが目立ってきました。
そのため1914年（大正3）文展（文部省美術展）の洋画部に対して新進作家たちが新しい美術の確立を目指して、在野の美術団体「二科会」を結成したのが始まりです。「流派の如何にかかわらず、新しい価値を尊重し創造者の制作上の自由を擁護し、抜擢する」という趣旨のもとに歩みを進めてきました。
現在、二科美術展覧会は、絵画・彫刻・デザイン・写真の４部でを開催しております。絵画部、彫刻部は、1979年（昭和54）に法人化し、社団法人二科会として発足し、2012年（平成24）には公益社団法人二科会としての認定を受け、活動を続けています。2007年（平成19）からは会場を上野の東京都美術館から六本木の国立新美術館に移し、東京展に続き、各主要都市での巡回展を実施しています。