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濃茶

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濃茶( こいちゃ )

抹茶の一種。被覆栽培された老木の茶葉のうち、萌芽の3葉ほどのところから採取したものを茶臼でひいて抹茶として用いる。使用の茶臼は宇治産の石臼を良とし、また茶葉も宇治の木幡産のものを最良とする。容器は陶製の茶入れを用いる。利休以前は単に御茶と呼び薄茶と区別した。また、茶道における濃茶点前をさし、泡立てないで濃いめに練るようにたて、数名で飲み回しをする (各服だての場合もある) 。古くは「別儀」「無上」「極無上」など品質によって銘をつけていたが、近年は「極上」「初昔」「祖母昔」など、茶道家元によってさまざまの銘がつけられている。

抹茶(まっちゃ)の一種。薄茶に対する。日覆(ひおおい)をした老樹の若芽から製する。茶道の濃茶点前(てまえ)では、用具、作法等が薄茶点前と異なり、数人分を同時に一碗(わん)でたて、これを飲み回す。

茶の湯で用いる抹茶の一種。また、これを用いた点前(てまえ)。多量の抹茶を少量の湯で溶かして練り、どろりとした茶となる。普通、人数分を一つの茶碗で一度に練り、客は順にまわし飲みする。従って客の人数は5人程度までとなる。抹茶の量はおおむね1人あたり3gほど。抹茶は、茶の木に新芽が出たらよしずや稲わら、黒の寒冷紗(かんれいしゃ)(目の粗い薄地の織物)などで茶園をおおって20日程度直射日光を遮って育てた若い芽を用いるが、濃茶には、より遮光性の高いおおいを用いて栽培した特にやわらかい葉を用いる。濃茶には樹齢を重ねた古木の新芽を用いるが、近年は濃茶に適した品種や栽培法が工夫されている。濃茶用の抹茶で薄茶をたてることもあるが、薄茶用の抹茶は濃茶用よりも苦みや渋みがあるため、高濃度で用いる濃茶には適さない。「おこい」ともいう。また、濃茶は「練る」という。

宴会が主客の交わりを深め、さらに緊密な結びつきをつくりだす寄合の場であったように、茶会もまたそこに同座する主客の結合をつくりあげる点に主要な目的があった。こうした目的に添った茶会でのふるまいには、たとえば濃茶(こいちや)のまわし飲みがある。一碗にたてた濃茶を正客から末座の客まで、場合によっては亭主も加わって全員でまわし飲む作法であるが、これは共同体などで仲間の盟約を堅固にするために行われる共同飲食の習慣と同じであり、酒礼の盃の応酬になぞらえて始められたものであろう。

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買取実績 PURCHASE RECORD

老舗骨董店の当店ならでは1000点以上の買取実績を写真入りでご覧ください。

多数のアンティークの品物で骨董品宅配買取依頼を頂き、このような古道具の品物もお譲り頂きました。

写真が4枚あります。くわしくはこちら この酒器一対は木製で出来た盃で、周りに蒔絵が施されており買取ました。小さな作品ですが、丁寧に 蒔絵 が施されております。割れたり欠けたりしているところも無く、保存状態 も良く、大切に使われてきた品物で買取ました。綺麗な共箱に入っております。この 骨董品 は、競り市やオークションで買い受けた作品ではありません。直接お客様より入荷した、うぶ荷と呼ばれる貴重な蔵出しの作品で、現状のまま販売しております。お店で販売している安価な品物で、ホームページ上では販売しておりませんが紹介させて頂きます。店頭では二千円から一万円までの楽しいアンティークの品物を沢山販売しておりますので、是非ご来店くださいませ。 この作品は平蒔絵ですが、特殊な研ぎ出し蒔絵について説明します。 研ぎ出し蒔絵は漆と蒔絵の面が均一になっているために、表面を強く傷つけたり、意識的に削らない限り金粉が取れません。平安時代に大きく発展し完成した 技法 で、漆を上塗りして塗りを完成させる前の段階の器に対して、平蒔絵の要領で蒔絵を施します。蒔絵が乾いた後に最終の上塗りをします。塗込みと呼ばれる工程で、絵や文様を含んだ器面全体に黒呂色漆を塗り重ねることが、平蒔絵との最も大きな相違です。研ぎ出し蒔絵は平蒔絵のような直接の光り方をせず、落ち着いた光を放つので、最後の研ぎの工程により、金粉をどれだけ美しく出せるかが技術の差です。

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