刀装具の鍔や小柄の骨董品宅配買取依頼を頂き、このような金工作品の鍔をお譲り頂きました。
¥400,000-
写真27枚掲載、クリックしてご覧下さい。
品番:X-1671
価格:売却済
簡単に作られた螺鈿細工の逸品ですが、優雅な作品です。
長年の年月を経てきた味わい深い 香合 です。
螺鈿細工で長年使用されてきた作品ですが、保存状態も良く、共箱 ではありませんが箱が付いております。
螺鈿細工は漆芸品の一種ですが、技法が難しく、このような作品でも 伝承 された技法が使われております。
螺鈿 の技法を説明させて頂きます。
主に 漆器 や帯などの 伝統 工芸に用いられる装飾技法のひとつで、貝殻の内側、虹色光沢を持った部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の 彫刻 された表面に嵌め込む技法で、螺は貝、鈿は散りばめることを意味して、そのような方法で工芸品が作られました。
使用される貝は、夜光貝や白蝶貝、また黒蝶貝や青貝、そしてアワビ、アコヤガイなどが使われます。
奈良時代に唐から輸入され、平安時代には、漆芸の装飾技法として 蒔絵 との併用が流行しました。
鎌倉時代になると鞍の装飾として好まれ、室町時代になると中国の螺鈿細工の素晴らしい技術も導入されました。
安土桃山時代にはヨーロッパとの貿易によって急成長して、ヨーロッパでは一つのステータス・シンボルとなり、非常に人気がありました。
日本ではこの頃の輸出用の漆器は南蛮漆器と呼ばれています。
江戸時代になっても螺鈿は引き続き人気がありましたが、幕府の鎖国により螺鈿職人は日本向けの商品に集中しました。
現在の螺鈿細工の基礎は、このようにして築かれました。
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