仏像が好きで集められていたお客様より骨董品宅配買取を頂き、数点お譲り頂きました。
売却済
写真4枚掲載、クリックしてご覧下さい。
品番:C-2241
価格:売却済
中國美術の掛軸で、水墨画で丁寧に描かれた作品です。
中国美術の作品は贋物も多くあり、その代わり本歌の作品なら買取価格も高価な逸品が多くあります。
この作品は保存状態も良く、水墨画の昔の職人技がみられ、むかしから伝承された技法を使われています。
時代的には、日本の時代に直すと、江戸時代から明治時代頃の作品で、時代的には後書きの作品のように思われます。
しかし表具も昔の表具裂が施され、丁寧に作られて、大切に使われてきた逸品ですが、後書きで高価な買取価格ではありません。
中国における水墨画を少し説明させて頂きます。
中国大陸では殷の時代には墨が使用され、墨を用いた絵画も漢の時代には存在した。漢代の壁画などには墨による線と顔料による着色によって描かれたものが現存しています。
唐代には墨の濃淡で表現する絵画が作られるようになりました。
水墨画は唐代後半に山水画の技法として成立してました。
また、9世紀、張彦遠は墨色には万物の色彩が含まれているとし「墨色に五彩あり」と画論で述べています。水墨画は西洋画の油絵とは異なり筆墨が紙に浸潤するような画が特徴です。
また、水墨画では画家が物体の本質を知覚的・主観的に捉えたもののみが描かれ、自然再現描写を重視する西洋画のように光源を固定した背景(背景上の明暗や陰影)を描きません。
宋代には、文人官僚の余技としての、四君子(蘭竹菊梅)の水墨画が行われました。
また、禅宗の普及に伴い、禅宗的故事人物画が水墨で制作されました。
明代には花卉、果物、野菜、魚などを描く水墨雑画も描かれました。
老舗骨董店の当店ならでは1000点以上の買取実績を写真入りでご覧ください。