不動産屋さんの紹介で、山梨県の骨董品売却依頼のお客様より浮世絵をお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が8枚あります。くわしくはこちら
不動産屋さんの紹介で 骨董品 売却依頼のお客様を紹介頂きました。地方の山梨県のお客様で、不動産屋さんが言われるには、大きな古いお屋敷にお住まいだそうで、遠くの当店ですが、同じような品物を販売しており、紹介頂いたようです。このお客様は先代が 浮世絵 の 愛好家 であったと思われ、数点の浮世絵や 木版画 の写真をお送り頂き、拝見させて頂きました。他にも骨董品や 茶道具 もありましたが、先に浮世絵を買取させて頂きました。今回面白い浮世絵なので、先に紹介させて頂きます。
豊国の「基姿紫の写絵(そのすがたむらさきのうつしえ)」源氏物語を再現した 版画 です。江戸末期頃から明治時代にかけて作られた作品です。この作品は複数枚で、一つの物語を作っており、この数枚では半端な品物となります。実際は五十二~三枚で一組となる作品です。この浮世絵の木版画は、歌川豊国の 浮世絵の芝居絵で、源氏物語を再現した 逸品 で、複数枚で、一つの物語を作っており、この数枚では半端なしなものとなります。題目を見ると、三十数枚目と書かれており、また左側を見ると分かりますが、絵の続きがあります。歌川豊国は 美人画 を得意とし、江戸時代には一世を風靡するほどの勢いと力を持っていました。
作家の名前で相場価格の問い合わせをよく頂きますが、同じ作家の作品でも時間をかけて作られた作品や、若年 の時の作品と、作家の独自の境地に至る 晩年 の作品とでは価格も大きく変わり、名前で買取価格を決める事は出来ません。また、浮世絵版画は同じ原版で何回も刷られるので特に木版で出来た浮世絵版画では、同じ作家の作品でも一番に摺られるのと、最後の方に摺られる逸品では、木版画は木に彫られているので、木がすり減り、同じ図柄の作品でも 図柄 の 細密 な表現が違い、お引き取り価格も大きく変動します。一般的なお話ですが、手で触ってザラザラして、綺麗に刷られている逸品が最初の頃に刷られた作品が多くあります。