静岡県伊東市のお客様より骨董品売却依頼で、七宝焼の花瓶をお送り頂きました。
売却例の説明
写真が8枚あります。くわしくはこちら
品物の数は多くないと話されていましたが、ご主人が催事や露店で訳の分からない 骨董品 や 茶道具 を買うのが趣味で、と話され、LINEで多くの写真をお送り頂き、ゆっくり説明させて頂きました。やはり催事や露店で買われた品物の中には、当店で買取出来ない物もあり、一部の品物を買取価格を決定して、静岡県の城ヶ崎海岸付近にお住まいのお客様より宅配でお譲り頂きました。
昔からよく見られる七宝焼で、このような 図柄 の 逸品 は数多く制作されています。金、銀、銅などの金属に美しいガラス質の 釉薬 を用い高温で焼く金属 工芸品 で、伝統 工芸 技法 のひとつで、この作品のように、奥でキラキラ光る逸品は昔から人気があります。昔の逸品で、職人技 が丁寧で、数多く作られた作品ですが、上り の良い作品です。この作品は共箱も付いており、保存状態の良い 花瓶 ですが、色が 極彩色 では無く、よくある作品です。
七宝焼の日本での由来や技法も少し説明致します。
6~7世紀に中国・朝鮮を経て伝来しているようですが、実際に作られる様になったのは、江戸時代になってからです。刀の鍔や鞘の装飾、神社仏閣の釘かくし、襖の引手の装飾などに施されました。一般にはなじみの薄いものだったようです。明治に入り、現在の様な光沢のある釉薬が開発に成功し、当時盛んに行われた万国博覧会にも出品されました。日本の美しい作品は、世界的に高い評価を受け、七宝業界が更に盛んになり一般に広がって行くきっかけとなりました。現在も年齢性別を問わず安定した人気があります。種類は 有線七宝 や 無線七宝 があります。七宝焼は金属 工芸品 の一つで、釉薬がガラス質のため、陶磁器 より光沢や透明感があり、万国博覧会で金賞を受賞するなど海外で高い評価を受けております。