酒井田柿右衛門の得意とする濁手の花瓶です。当店ではお買い求め頂くお客様より直接注文を聞いており、相場に関係なく買取価格を決定出来ますので、売却をお考えのお客様は、お気軽にご相談下さいませ。
柔らかく温かみのある乳白色の濁手花瓶で、大きさは約29×37センチです。十四代 酒井田柿右衛門は平成13年に「色絵磁器」の 人間国宝 に認定されました。柿右衛門様式は、主に 大和絵 的な花鳥図などを題材として暖色系の色彩で描かれ、非対称で乳白色の余白が豊かな構図が特徴で、柔らかく暖かな雰囲気を感じさせます。
柿右衛門の作品は「濁し手」の本人作と工房作品の「窯物」に区別されてされています。本人作の「濁し手」柿右衛門は、作品の底には何も書かれておらず、高価買取対象です。工房作品には、作品の底に「柿右衛門」と青い字で書かれており、数物 で買取価格は安くなります。
このような作家の作品は、短時間で簡単制作された作品と、時間をかけた力作、またデザインや種類、得意とする作風により買取価格は変わってきます。一般的には、作家本人の特徴が出ていない 若年 期の作品(前作)より、独自の 作風 が確立した 晩年 の作品が人気で、高価買取対象です。しかしながら、その時の時代や流行、新しい作家に人気が移ることもあり、価格は大きく変動します。(No.210)