骨董品売却依頼で出張させて頂き、和歌山県橋本市のご自宅で児玉幸雄の洋画と茶道具や骨董品をお譲り頂きました。
売却例の説明
先代が大切にしまわれていた 骨董品 や 茶道具 ですが、先代がお亡くなりになり、売却したいとお電話を頂き、ご自宅の和歌山県橋本市まで出張させて頂き拝見させて頂きました。先代の方が地元でも有名な 愛好家 で、古美術品や茶道具を沢山残されており、整理して説明させて頂きました。沢山の 逸品 のなかには素晴らしい 名品 もあり、時間を掛けて説明し、買取させて頂きました。今回は 洋画 ですが、素晴らしい逸品なので先に紹介させて頂きます。
この作品は、洋画作家の児玉幸雄の作品で、大きさは約14×18センチで キャンバス に描かれております。題は「ムフタール通り」です。しかし、非常に小さな小品ですが、綺麗に描かれているので紹介します。著名な作家の児玉幸雄は、パリの街角や市場など賑やかな人々の様子が得意な画家ですが、ご覧のように小品なので市場価格は五十万円前後だと思われます。当店では販売価格を表示して販売しており、状態により販売価格の60％～70％でお引き取りさせて頂いております。
作品の一般的な価格は制作作家や制作年代、また 図柄 や作品の出来具合によって、価格は変動します。作家の名前で相場価格の問い合わせをよく頂きますが、同じ作家の作品でも時間をかけて作られた作品や、若年 の時の作品と、作家の独自の境地に至る 晩年 の作品と、では価格も大きく変わり、名前で買取価格を決める事は出来ません。この作品のように小さな作品は、特別価格が安くなります。また、特に浮世絵版画では、一番に摺られるのと、最後の方に摺られる逸品では、木版画は木に彫られているので、木がすり減り、同じ図柄の作品でも細密な表現が違い、お引き取り価格も大きく変動します。同じ作家でもこのような違いが生じてきます。(No.42)