買取実績 buy

売却依頼を頂き、一緒に煙管筒をお譲り頂きました。

売却作品の説明
写真が14枚あります。くわしくはこちら
長さ約 15.6cm 太さ(最大)約 1.7cm

何代も続いたお宅で、改築の為に整理をされていて次世代に継承したい品物と、売却したい品物を区別したいので、出張して 諸道具 の整理をお願いしますとお電話を頂きました。四国の香川県三豊市のお客様で四国霊場第70番札所の本山寺の近くで、帰りにお寺の横を通りましたら五重の塔が夕映えに生えて、とても奇麗で感動しました。この 金工作品 の材質は 黄銅 です。時代は明治時代頃の 逸品 で、小さな 金工品 ですが面白い 古道具 です。この作品は高岡銅器のような 鋳物 で作られた黄銅の 素地 が綺麗な作品です。古い時代から長年使われてきた痕がありますが、ご覧のように、保存状態 の良い品物です。採光の加減で白く光っております。

この作品は黄銅ですが、金工品によく使われる言葉で 赤銅 の材質があり、赤銅はよく出てきますので少し説明させて頂きます。赤銅は銅に3%から5%の金を加えた合金です。金を4%加えた4分差しや、3%加えた3分差しなど色々あります。金を5%加えた五分差しは、青みがかった黒になり、カラスの濡れ羽色と言われており、このような製法を使った作品では、海野勝珉の作品や後藤家の赤銅もこの五分差しを使用しております。色調は青紫がかった黒色を呈しており「赤銅色の肌」などと使われる色は、黒に近いという意味です。赤銅が黒く見えるのは、煮色上げした銅の表面に付いた金の微粒子が明度を低下させることで黒っぽく感じるようになります。この色合いは、日本独自金工細工 で、世界中の 愛好家 から注目されています。

 

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