近藤悠三の得意とする染付の花瓶です。
近藤悠三の 花入 れを紹介します。高さ20.6cm×幅20.8cmで、高台内に「悠」と 銘 があります。近藤悠三は、富本憲吉に 師事 して作陶を学び、戦前より 帝展 や 文展 で活躍しました。50代の頃には、染付磁器の制作に専念するようになりました。ザクロや梅などをモチーフとした絵画的な表現を取り入れ、多彩な 名品 の数々を作り出しました。60代では、呉須 染付に併用して 赤絵 や金彩の 技法 を用いた、彼独特の 作風 を確立しました。染付で人間国宝です。
この作品は、美しい 素地 に施された、伸びやかで大胆な 絵付 けが見事な味わいがあります。彼の作品では、このような染付で山が力強く描かれた作品が高価買取できる作品です。中でも特に、金色の背景に、赤や白などの鮮やかな色使いで、富士山を印象的に描いた、彼の代表的な作品になりますと、この作品の2倍、3倍の価格が付く場合もあります。金地に、鮮やかな色使いで絵付けがされている作品は高く評価させて頂きますので、是非ご相談ください。また、アザミ、葡萄、石榴などの植物を、藍色の染付で、豪快なタッチで描いた作品がよく見られます。染付のアザミ、葡萄、石榴などをモチーフにした作品や、印象的に富士山を描いた作品は、高価買取対象作品です。
作家は努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く 作風 を確立させて行きます。若年 期の作品よりも、晩年の作品の方が、やはり熟練した深い味わいが出てきますので、断然、高価に取引させて頂けます。中でも、亡くなられる一年前、二年前の最晩年の作品は、最も高価に取引される作品となります。一口に作家の作品と言っても、いろいろあります。制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。売却のご相談は、信頼と実績のある祇園の骨董店、古美術やかたにご依頼ください。(No.21)