買取実績 buy

荻須高徳の得意とする風景画です。

1983年、82才のときに描かれた、荻須高徳の最晩年の作品です。作家の描かれた作品には、いろいろありますが、多くの作家は、30代、40代ではまだ自分独自の 作風 には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年全盛期 に描かれた作品の方が、洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。中でも、この作品のように亡くなられる一年前、二年前の最晩年の作品は、最も高価に取引されています。

彼は、パリの日常の生活感のある風景を、描き続けました。荻須高徳の、晩年のこのような穏やかなタッチで描かれた、造形性に富んだ 風景画 は、特別高価買取対象作品になります。しかしながら、32.0×25.0cmサイズと、小品になりますので、価格はだいぶ低く取引されます。同じ作家の作品でも、簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、大きな作品の方が、断然高値で売却できます。価格が10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。この作品も、もっと大きなサイズの街角の風景を描いた作品でしたら、取引価格は、桁が一桁違ってくるでしょう。また、この作品は紙に水彩で描かれた作品です。一般的に 洋画 の場合は、スケッチ画 や簡単に描かれた絵よりも、額装細密 に色彩豊かに描かれた油絵の方が高く評価出来ます。掛軸や絵画の場合は、シミ、汚れなどにより価格は大きく変動します。

絵画は、汚れやシミ、折れなどがあると直すのにお金がかかりますので、どうしても価格が安くなってしまいます。 高値で売却頂くには、保存状態 が大切な条件となります。作家の作品と一口に言ってもいろいろあるものです。制作年代や題材、出来栄えにより、価格は違いますので、お気軽にご相談ください。(No.100)

 

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