上村松篁のおしどりを描いた花鳥画です。
番いのおしどりが描かれておりますが、さすが上村松篁の鳥の絵で、細部まで 緻密 に描かれています。風格のある輝きがありますね。彼は、京都画壇において格調高い 花鳥画 を描き続け、花鳥画の第一人者として知られています。伝統的な円山・四条派の写生を活かしながら、近代的な構成を持つ新しい花鳥画を描き続けました。この作品は、1985年、83才の頃に描かれた作品です。最晩年の作と言っても良い時代に描かれた 名品 です。多くの作家は、30代、40代ではまだ自分独自の 作風 には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。やはり、若書き の作品よりも、晩年 に描かれた作品の方が、熟練した深い味わいが出てきますので、 断然、高価に買取させて頂けます。上村松篁の、晩年の 上手 の花鳥画は、たいへん人気が高く、高価に買取させて頂きますので、是非ご相談ください。作家にも言えることですが、我々骨董業界でも一緒です。品物の真贋を問うことを「鑑定」といいます。品物の値段を決めることではありません。真贋を問う力は、身に付けるのに数十年かかってもなお奥が深く難しい、というのが現実です。我々古美術骨董店業界では、鑑定士という資格は無く、数十年かかり長年の経験と信用を得てはじめて査定や鑑定ができるようになります。業界内で 真贋 を問う場合、簡単な言葉ですが、「ゴリっとしている」とか「すっきりしている」とか簡単な言葉でしか表現できないものです。しかしながら、そのたった一言に数十年の重みがあるのです。一口に作家の作品と言っても、制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。売却のご相談は、信頼と実績のある祇園の骨董店、古美術やかたにご依頼ください。65.2×92.2cmサイズの 紙本 に彩色で描かれた作品です。(No.120)