上村松園の若書きの美人画を紹介します。
115.5×37cmの 絹本 に美しい彩色が施された、上村松園の美人画です。凛とした気品溢れる女性の何気ない日常の様子が、上村松園ならではの 細密 な描写で描かれています。作者は美人画の名手として高く評価され、昭和23年に女性として初めて 文化勲章 を受章しました。この作品の 落款 は「松園女」と書かれており、若書きの作品(前作)になります。多くの作家は、30代、40代ではまだ自分独自の作風には至らず、60代になってやっと築くようです。このように、独自の 作風 に至っていない「若年期 の作品」と、独自の作風が確立した「晩年の作品」では、買取価格は10倍、20倍と違うものです。上村松園も同じで、やはり 晩年 の 全盛期 の作品が人気があり、上手 の作品でしたら、買取価格は1,000万円を超えるでしょう。古美術やかたは、お譲り頂いたお客様に納得頂くことを第一と考えております。お客様より買取りさせて頂いた品物を、価格を表示して、当店で店頭販売いたしております。また同時に、ホームページにも、価格を表示して販売いたしております。(No.360)