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上村松園の古典的な美人画を紹介します。 


日本の伝統芸能である能楽の一場面で、汐汲み車を引いている女性の姿が描かれた、上村松園の美人画の名品です。一見、儚げな印象を与える 女性像 ですが、上村松園らしい気品のある美人画ですね。上村松園は生涯にわたり美人画を描き続けた、近代日本を代表する美人画の 巨匠 で、女性初の 文化勲章 を受賞しています。四条派の伝統技法を取り込みながら、画業を通して古典文学や謡曲を熱心に研究しており、作品の主題や構図、人物のポーズなどに活用していたことがこの作品からも分かります。

この 日本画 は51.6×59.7cmの 紙本 に彩色が施されておりますが、一般的に日本画の場合は、紙本より絹本に描かれた作品の方が高価に買取させて頂けます。また、女性の顔が大きく表現されている 大首絵(胸から上の構図)が特に人気で、より高価に買取させて頂けると思います。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、買取のご相談は、古美術やかたにお問合せ下さいませ。(No.440)

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