東郷青児の女性を描いた作品です。
東郷青児の描く女性像は、どの作品にも、気品があり、優しさや美しさがありますね。何かを思い出そうとしているのでしょうか。頬に指を当てて物思いに浸っているかのようです。ちょっとしたしぐさにも、独特の可愛らしさ漂っていますね。たおやかで艶美な味わいがあります。東郷青児は、甘美な女性を描く洋画作家として知られています。柔らかな曲線と穏やかな色調で、哀愁のある甘美な 女性像 を描きました。その作品はたいへん人気があり、戦後の洋画界の 巨匠 とも呼ばれています。10代でフランスに留学し、ヨーロッパの最先端の美術を学び、やがて優美で親しみやすい独特の画風を築き上げました。「美術は多くの人々が楽しめるものであるべき」との思いから、誰もが美しいと思える絵画を多く残しています。このような、彼ならではの、女性像は高価買取させて頂きます。全盛期に描かれた、上手の作品になりますと、百万を超える価格で取引される人気の作家です。作家の描かれた作品には、いろいろありますが、多くの作家は、30代、40代ではまだ自分独自の 作風 には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年 の 全盛期 に描かれた作品の方が、洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。売却のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。40.5×31.5cmサイズの、キャンバス に描かれた、油絵です。(No.135)