奥田元宋の夜明けの富士山を紹介します。
朝焼けの富士山が堂々した風格で描かれております。奥田元宋の描く風景画は、鮮やかで情緒に溢れる赤系の色使いが特徴です。戦後の作品のほとんどは「元栄の赤」呼ばれる、赤を基調とした作品になっています。独特な赤色が特徴とされるたいへん人気がある日本画家です。奥田元宋の、晩年 に描いた赤い空や、赤い色彩の 風景画 、レーザービームのような光線が描かれている作品は、高価買取対象の作品です。当店には、日々、100名近くのお客様にご来店頂いておりますが、中には熱心な絵画や 掛軸 の コレクター の方もいらっしゃいます。艶やかな岩絵具で彩色された風景画や、細密 に描かれた大和絵は人気があり高価買取させて頂きます。しかしながら、42.8×57.9cmサイズと、やや小品になりますので、価格はだいぶ低く取引されます。同じ作家の作品でも、簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、大きな作品の方が、断然高価にお譲り頂けます。価格が10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。良い例として、祇園のお茶屋さんに売却依頼で伺った際の、京の街ならではの話を紹介します。昔から一見さんお断りの風習がある京の祇園街には、著名な人々、有名な作家が多く訪れます。ある 著名 な作家さんがお帰るときに「今日は持ち合わせがないので」と、襖に簡単な水墨画を描かれ、「今日の払いはこれにて」と、帰られたそうです。当店地元の京の祇園街では、このような面白い逸話や粋な作品が残されております。作家の作品と一口に言ってもいろいろあるものです。制作年代や題材、出来栄えにより、価格は違いますので、お気軽にご相談ください。絹本 に彩色で描かれた作品です。（No.86）