平山郁夫の仏画です。
仏像の頭部を描いた作品で、平山郁夫は、このような、仏教的なテーマを得意としました。三蔵法師をテーマに描く「仏教伝来」が 院展 に入選したのをきっかけに、仏教を主題にした作品を数多く残しています。晩年 に向かうにつれ、シルクロードを取材し、その風物や人々を描くことは彼のライフワークとなりました。彼の作品では、晩年のシルクロードの風景を描いた作品が高価買取対象です。この作品は、27.0×24.2cmサイズで、羊皮紙にインクで描かれております。平山郁夫の仏画ですが、もう少し大きな作品ですと、価格は数段上となります。同じ作家の作品でも、簡単に描かれた 掛軸 や小さい書画と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、大きな作品の方が、断然高価に買取できます。その価格が10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。良い例として、祇園のお茶屋さんに伺った際のお話を紹介します。昔から一見さんお断りの風習がある祇園街には、著名 な人々、有名な 画家 が多く訪れます。ある著名な作家さんがお帰りになるときに「今日は持ち合わせがないので」と、襖に簡単な水墨画を描かれ、「今日の払いはこれにて」と、帰られたそうです。当店地元の祇園街には、このような面白い逸話や粋な作品がたくさん残されております。作家の作品と一口に言ってもいろいろあるものです。制作年代や題材、出来栄えにより、価格は違いますので、お気軽にご相談ください。(No.230)