横山大観の一行書を紹介します。
横山大観の102.2×35.5cmサイズの 一行書 です。紙本 に墨で書かれています。さすが、近代日本画壇の 重鎮 として知られている作家の書で、深い味わいが感じられます。日本には床の間という独自の文化があります。古来、日本人は、和室の床の間に、このような優れた 掛軸 や 逸品 と呼ばれる 花入 れ、 置物 などを飾り楽しんできました。また、茶の湯 という日本ならではの伝統文化もあり、著名 人や 高僧 が書いたこのような一行書や掛軸など茶席の書画は、客をもてなすのに使われてきました。
このような書には 愛好家 もおり買取させて頂きますので、ご相談頂ければと思います。さて、今回は横山大観の書画ですが、彼は、富士山の絵がたいへん有名です。同じ作家の作品でも、短時間で描かれたこのような書画と、何日、何ヶ月もかけて 細密 に丁寧に制作された力作では、価格は10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。彼の場合ですと、やはり、富士山を描いた作品であれば、特別高価買取対象となります。たなびく雲海の向こうに富士山がそびえ立つような流動感のある作品は、高く評価させて頂ける作品です。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材により、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。
(No.145)