熊谷守一の花の絵です。
熊谷守一は、晩年 には、自宅に庭や池を作り、たくさんの草木を植え、動物や鳥、魚を飼い、庭に息づくたくさんの虫や花を日々観察し、身近な生命をモチーフに描きました。仙人のような風貌で、常に自然体を貫く人生を送りました。晩年の作品には、命の輝きを生き生きと表現した作品が多く見られます。優しい色彩と見事に 抽象 化された椿の花からは、彼の温かな眼差しが感じられます。このような、晩年に描かれた上手の花の絵や 動物画 は、高く評価させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。しかしながら、24.0×33.0cmサイズと、小品になりますので、価格はだいぶ低く取引されます。同じ作家の作品でも、大きな キャンバス に描かれた力作の方が、断然高価になります。簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、価格は10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。この作品が、もう少し大きな花の絵になりますと、倍や数十倍の値段で取引されることでしょう。また、この作品は紙に水彩で描かれた作品ですが、 洋画 の場合は、一般的に スケッチ画 や簡単に描かれた絵よりも、額装 で 細密 に色彩豊かに描かれた油絵の方が高価買取出来ます。さらに、掛軸や絵画の場合は、シミ、汚れなどにより価格は大きく変動します。絵画は、汚れやシミ、折れなどがあると直すのにお金がかかりますので、どうしても価格が安くなってしまいます。 高価買取には、保存状態が大切な条件となります。作家の作品と一口に言ってもいろいろあるものです。制作年代や保存状態、出来栄えにより、価格は違いますので、お気軽にご相談ください。（No.84）