福田平八郎の花鳥画の名品をご紹介します。
福田平八郎の作品の魅力は、何と言っても、持ち前の色彩感覚と言えるでしょう。カラリストと称賛される、天性の色使いと、対象の美しさを存分に引き出す斬新な視点は、近代の 日本画 に新しい風を吹き込みました。特に、昭和36年に 文化勲章 を受章してから以降は、花鳥画 など、優しい眼差しで切り取った日常のひとこまを、美しい色使いで自由に描きました。
この作品は、そのような、彼が75才に描いた 全盛期 の作品です。82才で亡くなっておりますので、最晩年の作とも言えるでしょう。おしどりは、雌雄が一緒に行動することから、家庭円満の象徴で、 吉祥の画題です。そのような、 日本古来 の 図柄 も人気がある理由です。仲睦まじく水面に遊ぶ二羽のおしどりの表情もたいへんかわいらしく、羽の美しさやさざなみの様子も秀逸で、さすがと思わせる 名品 です。
このような、彼が、晩年の円熟期に描いた花鳥画は、特に人気が高く、高価買取対象作品となります。やはり、若年 期の作品より、自分の 画境 を築いた 晩年 期の作品の方が味わい深く、高価に売買されます。当店では、日本画作家、洋画作家の作品など、数多くの作家の作品を扱っています。制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違ってきますので、お気軽にご相談ください。43.8×52.7cmサイズの 紙本 に彩色で描かれた作品です。(No.1200)