小野竹喬の中でも人気の高い青空の風景画です。
小野竹喬が最も得意とした 風景画 の 逸品 を紹介します。地面に視点を置き、下から見上げる構図が新鮮で、綿のように柔らかな白雲が浮かぶ青空を背景に、すすきの穂を生き生きと描いた温かみのある作品です。晩年の作品に見られるような、清澄な透明感の中に豊かな詩情と独特の滋味のある 画風 で、秋の草花の息づかいや香りが爽やかに表現されています。
彼は生涯を通して日本の自然の美しさを描いた画家です。大和絵の清らかな色彩と 洋画 の 技法 を取り入れ、温和な人柄から生まれる優しい筆使いの風景画は、多くの人々の心を魅了し続けています。
小野竹喬の場合、晩年 に描かれた茜空の風景画は特別高価に買取させて頂きます。また透き通るような青空も人気があり、高価に買取させて頂けますが、残念ながらこの作品は小品で12.5×18cmの 紙本 に彩色で描かれており、価格は安くなります。ご相談で、よく作家名での価格のお問い合わせがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、大きさや制作年代、出来栄えによって10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。（No.300～400）