池田遙邨の春の風景を描いた作品を紹介します。
当店は、約80軒の骨董店が軒を連ねる歴史ある祇園骨董街の中心に位置する老舗の骨董店です。四季折々、大勢の観光客が訪れます。この作品は、そのような祇園の春の風景を描いた作品ですね。白川沿いに咲く桜はたいへん雅で、美しい風景です。その美しさが巧みに表現された綺麗な作品ですね。池田遙邨は、生涯、自然と旅を愛した作家で、全国を旅して回りました。このような、風景画も多く描いていており高価買取対象です。また、池田遙邨と言えば、晩年の、山頭火の詩をモチーフに描いた「山頭火シリーズ」が有名です。晩年 の 上手 の 風景画 や「山頭火シリーズ」の作品は高く評価させて頂きますので、是非ご相談ください。しかしながら、31.8×41.0cmサイズと、やや小品になりますので、価格は低く取引されます。同じ作家の作品でも、簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、大きな作品の方が、断然高価に買取できます。価格が10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。良い例として、祇園のお茶屋さんに売却依頼で伺った際のお話を紹介します。昔から一見さんお断りの風習がある祇園街には、著名な人々、有名な作家が多く訪れます。ある 著名 な作家さんがお帰りになるときに「今日は持ち合わせがないので」と、襖に簡単な水墨画を描かれ、「今日の払いはこれにて」と、帰られたそうです。当店地元の祇園街では、このような面白い逸話や粋な作品が残されております。この作品ももう少し大きな作品でしたら、もっと高い値段で取引されるでしょう。作家の作品と一口に言ってもいろいろあるものです。制作年代や題材、出来栄えにより、価格は違いますので、お気軽にご相談ください。 紙本 に彩色が施された作品です。(No.46)