池田遙邨の富士のある風景画です。
歌川広重の「東海道五十三次」にも登場する清見潟と富士山を描いた作品です。日本人がこよなく愛する富士山を描いた作品で、まさに日本を象徴するような作品ですね。爽やかな海の香り漂う味わいのある 名品 です。池田遙邨は、生涯、自然と旅を愛した作家で、全国を旅して回りました。東海道五十三次の行程も、各地でたくさんの スケッチ を行いながら何度も旅をしたそうです。晩年には種田山頭火に傾倒し「山頭火シリーズ」を残しています。種田山頭火は、禅僧として各地を行脚、その旅の最中に数多くの句を残した俳人です。山頭火の生き方への強い憧れが、彼を旅へと掻き立てたのでしょう。山頭火シリーズでは、小動物や野の花が数多く描かれています。晩年の、山頭火の詩をモチーフに描いた「山頭火シリーズ」は、高価買取対象です。池田遙邨の、晩年の 上手 の、風景画 や「山頭火シリーズ」の作品は高価買取させて頂きますので、是非ご相談ください。強い探求心を持ち続けた作者ですが、写実の作家は、彼のように常にスケッチ道具を持ち歩き、いつも目に映るものを スケッチ するなど、研究や研鑽を積み重ね、自身の画風を確立させるものです。作家の中には、対象物を研究するために、わざわざ鶏を自宅に飼い、いつもその動作や特徴を研究し続けた作家もおり、その作家は、現在では鶏の絵を描かせれば日本でトップクラスと言われています。作家のものでは 、やはりこのように努力の末、何年もかかって独自の境地に到達した晩年に描かれた作品の方が味わい深いものが多く、高価に取引されます。努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く 画風 を確立させて行くのですね。制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍とお引き取り価格が違ってきますので、お気軽にご相談ください。44.5×32.5cmサイズの 紙本 に彩色が施された作品です。（No.56）