伊東深水の美人画を紹介します。
伊東深水は、浮世絵 の 伝統 を継承しながら、鮮やかな色彩と流麗な 線描 により同時代の生活風俗などを愛情豊かに描き出しました。華やかで健康的で溌剌とした 女性像 を得意とし、数多くの名作を残しています。中年から晩年の美人画は人気があり、特に 日本髪 を結っている 美人画 は高価買取対象になります。中でも特に、雪や桜など季節を感じさせる 図柄 の美人画はたいへん人気があります。「此君亭」の 落款 印を用いた時期の作品の評価は高く、最も価値が高く、高価にお譲りさせて頂けるでしょう。この作品は、1936年、38才の頃に描かれた作品です。綺麗な花の図柄の着物を着ていますね。日本髪を結いあげ、しっとりとした艶やかな魅力に彩られた見事な作品です。師の鏑木清方、上村松園と並び、美人画の三 巨匠 言われており、たいへん人気のある作家で、その作品は一千万を超える価格で取引される作品もあります。このような伊東深水の美人画は高価に買取させて頂きますので、是非ご相談ください。どの作家にも言えることですが、作家は自分の描こうとする対象物に情熱を注ぎ、試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の 画境 に到達します。晩年の、自身の 画風 を確立させた 全盛期 の作品には、熟練した深い味わいがあります。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。60.5×73.0cmサイズの 絹本 に彩色で描かれた作品です。(No.420)