前田青邨の秋草を描いた花鳥画です。
前田青邨らしい綺麗な花の絵を紹介します。桔梗は夏に咲くお花ですが、日本でも古くから秋の七草の一つとして親しまれています。清々しい青紫色の星形のお花ですね。桔梗の花が生き生きと描かれており、初秋の爽やかな雰囲気が伝わってきます。このような彼の花の絵はたいへん人気がありますので、高く評価させて頂きます。しかしながら、27.0×24.0cmサイズと、小品になりますので、価格はだいぶ低く取引されます。同じ作家の作品でも、大きな キャンバス に描かれた力作の方が、断然高価になります。簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、価格は10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。彼の作品ではこの他に、歴史画、その中でも特に、武者絵における兜や 甲冑 の 緻密 な作品は高価に取引されています。細密 な描写で描かれた武者絵や歴史画などはは高価買取対象ですので、是非ご相談頂ければと思います。前田青邨は、日本美術院 の再興に尽力し、画壇 や 院展 を代表する画家として長年活躍しました。晩年には、法隆寺金堂壁画の再現 模写 や、高松塚 古墳 壁画の模写等、文化財 保護事業に尽力したことでも有名です。1955年には、文化勲章 を受章しています。大和絵の 伝統 を軸に、歴史画から肖像画、花鳥画 と幅広いジャンルに秀でており、傑作の数々を残しています。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材により、買取価格が違う場合がありますので、まずは、ご相談ください。この作品は、紙本 に彩色で描かれています。