棟方志功が得意とする版画を紹介します。
このような作品の市場価格は、百万円前後だと思われます。当店の買取価格としては、最終販売価格の五割~七割で買取させて頂きます。絵画の一般的な価格は時代や人気によって、変動します。棟方志功の作品は、手彩色で一枚といって同じ作品がなくオリジナルの希少性をもつ版画で、出来栄えや保存状態によって価格は変更します。
棟方志功の板画の題名には、初期の作品を除いてほとんどの作品に「柵」が付けられています。板画の題名に限っており、倭画、油絵など 肉筆 画には使われていません。「巡礼の方々が寺々を廻られるとき、首に下げる、寺々へ納める廻札、あの意味なのです。一柵ずつ、一生の間、生涯の道標をひとつずつ、そこへ置いていく。作品に念願をかけておいていく。際々無限に。」と語っています。巡礼者が、一つ一つ願いをかけてお札を納めて歩くように、自身も一柵ずつ作品に願いをかけて、生涯作品を描いていくという想いがこめられています。「柵」の文字を使い始めたのは38歳の頃で、柳宗悦らと親交を深めた時期です。民藝の思想に深く感化され、活き活きとした生命感に溢れる作品を、生み出していきました。この作品は、故郷の最北端、津軽海峡に突き出た龍飛岬を描いた作品です。風光明媚な景勝地として知られていますが、美しくも峻厳な、海の雰囲気がとても良く表現されています。色彩も鮮やかで、美しい作品ですね。このような、彼の味わいのある木版画は高価買取させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。しかしながら、棟方志功と言えば、やはり 美人画 の 木版画 が有名ですね。 女性像 がやはり一番人気があり、その中でも特に、色彩豊かな、ふっくらとした美人画が高価買取対象作品です。晩年 の 上手 の美人大首絵になりますと、一千万を超える価格で取引されています。当店には、日々、100名近くのお客様にご来店頂いておりますが、中には熱心な コレクター の方もいらっしゃいます。このような、有名作家の作品は、海外のお客様にもたいへん人気があり、当店でも入荷をお待ちの 愛好家 の方も大勢いらっしゃいます。売却のご相談は、信頼と実績のある祇園の骨董店、古美術やかたにご依頼ください。45.0×27.0cmサイズの、手彩色が施された木版画です。(No.105)