杉山寧の静物画を紹介します。
1959年、50才のときに描かれた静物画を紹介します。49.1×32.0cmサイズの 紙本 にパステルで描かれた作品です。日本画の印象を大きく変えた杉山寧は、現在でも日本画界の 巨匠 として、注目度も高く高価に買取できる作家です。今まで 日本画 では、あまり描かれることがなかった 抽象画 や 裸婦 などの作品も手がけました。試行錯誤を繰り返し、自身が納得するまで集中して取り組み、常に斬新な 作風 を展開させました。岩絵具を用いた重厚な肌合いの、細密 に描写した花鳥画や風景画などが人気があり、高価買取対象です。彼の 晩年 の 全盛期 に描かれた 上手 の作品は高く評価させて頂きますので、お気軽にご連絡ください。東京美術学校 在学中に、帝展 で「水辺」が初入選を果たし、早くから才能を発揮した杉山寧ですが、全ての作家が同じように若いときから高い評価を得るわけではありません。芸術家は、何年もの間たいへんな努力を繰り返し、また周りの人に助けてもらいながら、独自の 作風 を築いていきます。昔からよく言われる事ですが、芸術家が育つためには、スポンサー、いわゆる援助する人が必要とも言われます。古い時代 のこうしたスポンサー達は、芸術家の生活費を援助し、ときには遊興費なども十分に与え、芸術家を囲い、本人の好きなだけ絵や作品を作らせてきました。だからこそ、芸術家たちはお金に糸目を付けない素晴らしい作品が生み出すことができたのでしょう。現代ではなかなかこのような豪快なスポンサーとなられるような方もおらず、芸術家も苦労されているようで、自国にとどまらず、世界にむけてどんどん自分をアピールするような時代になっています。(No.82)