三岸節子が得意とする花の絵を紹介します。
三岸節子は、女流作家の第一人者として情熱を燃やし続けた洋画作家です。生涯に渡りたくましい精神力で生命を賛歌する作品を描き続けました。戦前の初期の頃は、色彩豊かな 静物画 を制作していましたが、フランスで触れた原始美術に感銘を受け、帰国後の晩年には、原色で彩られた連作を発表しました。三岸節子はは自らを「花の画家」とも呼んでいます。力強いタッチで花をモチーフにした作品で知られており、作品の中には「花」という名前の作品が多くあります。
この作品も、画面いっぱいに、赤色で花が力強く描かれており、エネルギッシュな生命への喜びが感じられます。たいへん鮮烈な味わいで、花への熱い情熱が感じられますね。彼女の場合は、このような、晩年 の 全盛期 に描かれた花の絵が一番人気が高く、高価買取対象となります。彼女の晩年の 上手 の花の絵は、高く評価させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。どの作家にも言えることですが、作家は自分の描こうとする対象物に情熱を注ぎ、試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の 画境 に到達します。晩年の、自身の 画風 を確立させた全盛期の作品には、熟練した深い味わいがあります。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と買取価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。45.5×27.5cmサイズの、キャンバス に描かれた油絵です。(No.80)