棟方志功の美人画です。
このような作品の市場価格は、百万円前後だと思われます。当店の買取価格としては、最終販売価格の五割～七割で買取させて頂きます。絵画の一般的な価格は時代や人気によって、変動します。棟方志功の作品は、手彩色で一枚といって同じ作品がなくオリジナルの希少性をもつ版画で、出来栄えや保存状態によって価格は変更します。
棟方志功が得意とする美人画を紹介します。彼は、日本画 や 油絵 など、多くの作品を残しています。裸婦像 なども数多く手掛けていますが、その中には、このような片足を上げる独特のポーズがいくつか見られます。女性のどこかユーモラスな表情に、女性への賛辞や、あふれる愛情などが込められているのでしょう。ほんのりと頬を赤く染めた女性が可愛らしく、面白い味わいのある作品ですね。このような、彼らしい魅力にあふれた作品は高く評価させて頂きますので、是非ご相談ください。棟方志功は、このような、女性画 版画 を多く手掛けており、たいへん人気があります。細密 で色彩豊かな 木版画 が評価が高く、高価に買取できます。その中でも特に、ふっくらとした美人大首絵であれば、数百万の買取価格が付く作品もあります。また、彼の版画には、彩色が施されているのも特徴ですが、「墨一色では感じがこめられない、というときの表現方法の一つにこの 技法 を考えました」と語っています。なごやかな気分を板画に漂わせ、やわらかい、ほのぼのとした気分を板画に表す効果があります。この作品にも、そのようなほのぼのとした味わいがありますね。作家は、努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く 画風 を確立させて行くものです。自分の描こうとする対象物に情熱を注ぎ、何年もかかって独自の 画境 に到達します。晩年の、自身の 画境 を確立させた 全盛期 の作品には、やはり熟練した深い味わいがあります。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。50.0×37.0cmサイズの、手彩色が施された木版画です。（No.105）