茶道具出張買取で奈良県御所市のお客様より裏千家鵬雲斎の書付がある棗をお譲り頂きました。 繊細 で優雅な蒔絵が描かれており、山中塗の前端 雅峯の作品で、最近では抹茶道具や煎茶道具に使われ紹介します。
売却例の説明
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この 棗 の材質は木製で、時代は昭和時代の作品で作者は前端雅峯です。裏千家 家元 鵬雲斎 宗匠の 書付 が付いており、「草花 大棗」と 銘 が付けられており買取させて頂きました。さすが 書付 が頂ける作家で、 繊細 で優雅な蒔絵が描かれており非常に出来の良い 逸品 で買取しました。この棗は山中塗の 伝統 工芸士前端 雅峯の 茶道具 で、伝承 された昔の 職人技 が冴える 棗 です。朱の地に草花の 蒔絵 が丁寧に施されており、その朱の地には草花の蒔絵を引き立たせる為に、薄いぼかし塗が施されております。また内側や底部には非常に細かい 梨地 が丁寧に施されております。共箱で、綺麗な二重箱に入っており貴重な逸品です。
前端 雅峯について説明します。
前端 雅峯は、山中塗の塗師で 伝統 工芸士です。前端家八代目、前端春斉の長男に生まれました。村田道寛師に茶道漆芸、中村長寛師に石地塗り、保谷美成師に加賀蒔絵を学びました。財団法人無限庵(石川県指定 文化財)を設立します。2003年には国の 重要文化財 建長寺修復事業を拝任します。今上陛下に献上の沼津御用邸千本松の古材を以て棗、香合、炉縁の謹作栄誉を受けます。ローマ教皇ヨハネパウロ2世猊下に献上の吹雪聖餐器を不徹斎家元のご依頼で謹作します。一つの作品を作る時、「宝石を扱っているような気持ちでなければ」という心で仕事をし、作品その物が評価のモノサシであるべきだと考えています。本当に価値のあるものを後世に伝えたいという使命にて、今でも“生涯一棗師”の旺盛な創作意欲と向上心は衰える事を知りません。