和歌山県海南市のお客様より並河靖之の七宝焼きの骨董品買取依頼を頂き、並河靖之の七宝焼について説明します。「間」を生かした画面構成と色彩感覚で独創的で、繊細 で優美な七宝作品を紹介します。
紹介例の説明
有線七宝で描かれた小さな世界に細やかな模様を表現する技術は、まさに超絶 技巧 と言われています。「間」を生かした画面構成と色彩感覚で独創的で、繊細 で優美な七宝作品を作り上げました。並河靖之の作品の代表作は、漆黒の地に鮮やかな藤の花を描いた「藤図 花瓶」や 緻密 な有線七宝で描かれた草花や昆虫などの繊細な美しさや 幻想的 な美しい作品は、数百万円の高価買取価格が付くと思われます。この作品は並河靖之の代表的な作品で、並河靖之の作品の骨董品買取依頼を頂き、見積もりさせて頂いたので並河靖之の作品について説明しております。
有線七宝 について説明します。
リボン状の薄い金属線で模様をつける技法で、象嵌七宝よりも細かい 図柄 を表現できるが、植線の手間のかかる手法である。日本では、古くは桂離宮松琴亭(1620〜1625に構築)の二の間戸袋の 引手(銅製巻貝形を有線にして、不透明の白色や肌色釉を施したもの)に見られる 技法 である。有線七宝としては明治時代の並河靖之の作品の評価が高い。西洋のクロワゾネの技法の和訳と考えても差し支えないが、特に並河の作に見られる植線技術は西洋のクロワゾネと比べても卓越した技である。