金工作品のコレクターの方より骨董品売却依頼を頂き、愛知県豊田市まで出張して置物や金属工芸品をお譲り頂きました。可愛い兎の ブロンズ像 で、顔の表情や毛並みの表現が昔の 職人技 と思わせる作品で紹介します。
売却例の説明
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この作品の材質は 銅器(ブロンズ)で、作者は沼田一雅です。小品ですが、今にも動き出しそうな可愛い兎の ブロンズ像 です。顔の表情や毛並みの表現がさすが昔の 職人技 と思わせる、素晴らしい細工が施されております。長年の年月を経てきた作品ですが、保存状態 も良く傷んでいるところはありません。沼田一雅の作品で、時代は明治時代から昭和初期に作られた 逸品 だと思われます。沼田一雅は、明治6年福井市に生まれ竹内久一に 師事、ヨーロッパで陶磁器 彫刻 を学び昭和29年没。明治時代から昭和時代にかけて活躍した 陶磁器 彫刻作家で、たびたびヨーロッパに外遊しロダンにも直接学び、昭和初期にはフランス国より数々の勲章を 受賞、日本では東京美術学校の 教授 となり、帝展 審査員、文展 審査員を務め、正四位勲四等、恩賜賞受賞の著名な作家です。陶磁器彫刻作家の作品で日本では干支の兎ですが、非常に丁寧な作りで、表現力豊かな逸品です。この作家は動物をモチーフにした作品が多く、その表情や素朴で力強い造形表現方法に、伝承 された昔の職人技やヨーロッパの造形表現の力強さが見られる作品です。このような昔の職人技が素晴らしい 金工作品 の 骨董品 や 茶道具 は、高価買取させて頂きます。
金工作品の中でも特に、明治時代から大正時代期に作られた銀や鉄の品物が人気です。明治に入り明治9年の帯刀禁止令がでると、今までの戦う道具が作れず、金工師の人々は途方に暮れました。そこで考え、悩み、合金技術の四分一、赤銅 等々、また、打つ技法、嵌める技法、彫る技法等々、今まで 伝承 された技術の応用を考え 金工品 の香炉や花瓶 作り、ヨーロッパの 万国博覧会 や内国勧業 博覧会 や 展覧会 の出品して、日本の素晴らしい技術が世界より絶賛され現在の日本の金工作品は世界に人気があるのです。中でも 象嵌細工 や 彫金細工 が素晴らしい作品、また皇室からの下賜品の 花瓶、香炉、 等も製作され現在では、著名 な作家の作品には買取価格が百万も超える逸品もあります。また、昔の自在 置物 のように 日本独自 の 繊細 な職人技を生かした品物は世界に人気があります。