石川県白山市のお客様より掛け軸の骨董品売却依頼を頂き、出張して数点の日本画や掛け軸をお譲り頂きましたが、この日本画の掛軸は田能村直入の作品で先に紹介させて頂きます。
売却例の説明
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そのままの表具で、今では見られない面白い 裂 が使われた美しい色彩の 掛軸 です。田能村直入の作品で当時の人気の面白い 図柄 の作品で 共箱 が付いており買取させて頂きました。表装も制作された当時のままで、当時の古裂の柄や、今では見られない風格が出来の良い名品と一体になり、昔の 職人技 が生かされた素晴らしいの 掛け軸 です。ご覧のように、長年の時代を経てきた味わいのある作品ですが、保存状態 の良い掛軸です。共箱では無く綺麗な合わせ箱が付いております。この作品は、競り市やオークションで買取した作品ではありません。直接お客様より入荷した、うぶ荷と呼ばれる貴重な蔵出しの作品で、現状のまま販売しており当店では 骨董品 や 茶道具 のうぶ荷を沢山販売しております。
田能村直入(1814~1907)は、豊後生まれの 文人画。富岡鉄斎とともに明治期を代表する南画 家として挙げられる。画を田能村竹田に学び、その才能を認められ養子となる。江戸の 文人画 を正当に受け継いだ 画家 として知られる。初め小虎と 号 し、幼少より高く評価され、明治期の南画家の中心的人物である。幕末期には、豊後から大坂に出て、大塩平八郎に陽明学を学び儒学者たちと交友を深めた。明治13年京都府画学校設立とともに、その初代校長となり、同24年には自ら南宗画学校を開いた。