このお客様は石川県輪島市にお住まいで、日本の国は本来島国なので、自然に近隣諸国からの唐物と称される古美術工芸品や茶道具、また骨董品が伝わっております。日本の国内では北前船は、小樽から坂田、越前を通り、境港や門司そして広島に紀行して大阪まで商いの船旅を繰り返していました。このお客様もその途中の石川県の能登半島にお住まいのお客様で、昔は交易が盛んな中間港のような場所柄にお住まいでした。綺麗な茶道具や骨董品が沢山あるようで茶道具売却依頼を頂き、石川県輪島市まで出張して抹茶道具や煎茶道具をお譲り頂きました。この作品は地元輪島の一后一兆(1898年~1991年)の作品で彼は石川県生まれ、輪島塗の名人であり最高峰の蒔絵師として評価されています。蒔絵 の世界に憧れて修行を重ね、日展 などに数多く入選しています。独特の色彩感覚と他の絵師には無い大胆さ、構図力を持ち日本最高峰の蒔絵師と称されています。このような作品を買取させて頂きました。
売却例の説明
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直径約 7cm 高さ約 7.5cm
先に品物を紹介させて頂きます。材質は木製です。輪島塗 の名工、一后一兆の棗です。さすが一后一兆の作品だと思わせる、非常に華やかで 繊細 な花兎の蒔絵が施されており、内側や底部には 梨地 が丁寧に施されており高価買取させて頂きました。彼の作品の中でも力作の名品で、日本の職人技が冴える素晴らしい逸品です。裏千家 家元鵬雲斎宗匠の 書付 が付いております。貴重な品物なので 共箱 で二重箱に入っており、共布・栞が付いております。採光の加減で白く光ったり、背景が映り込んだりしておりますが、保存状態 の良い未使用品に近い作品です。このような茶道具や 骨董品、買取りさせて頂きます。
一后一兆(1898年~1991年)は石川県生まれ、輪島塗の名人であり最高峰の蒔絵師として評価されています。蒔絵 の世界に憧れて修行を重ね、日展 などに数多く入選しています。独特の色彩感覚と他の絵師には無い大胆さ、構図力を持ち日本最高峰の蒔絵師と称されています。特に棗に秀作を多く残しており、千家宗匠の書付認定塗師として高い評価を受けています。その素性はあまり知られおらず、また市場に出回る作品も少なく、現在でも 茶道具 は高値で取引されています。特に 棗 は評価が高いです。