茶道具売却依頼で和歌山県すさみ町まで、出張して三浦竹泉の茶碗や抹茶道具や煎茶道具をお譲り頂きました。
売却例の説明
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口径約 13.4cm 高さ約 5.3cm 高台径約 6.2cm
先に品物を紹介させて頂きます。京焼 の 著名 な作家、五代 三浦竹泉(昭和9年生まれ)の平茶碗です。裏千家 家元 鵬雲斎宗匠の 書付 が付いており、「山水絵」と 銘 が付けられています。丁寧に描かれた 染付 山水図に、三浦竹泉の伝承された昔の 職人技 が見られる逸品で、彼は 骨董品 や茶道具を多く残しています。三浦竹泉は代々 伝承 された祥瑞・古染付・赤絵・色絵・金襴手・交趾・三嶋などの 技法 を得意としており、抹茶道具や煎茶道具の 陶芸 作品では最も人気のある 陶芸 作家です。所々、茶碗の縁にひねりが加えられ、三浦竹泉らしい工夫が施された 逸品 です。
五代 三浦竹泉(昭和9)~、四代の長男で、幼名は徹。昭和47年に五代竹泉を 襲名。先祖継承の竹泉様式をよく研究し、三浦竹泉のみにかかわらず、京焼の歴史研究でも第一人者の一人である。伝承された祥瑞・古染付・赤絵・色絵・金襴手・交趾・三嶋などの 技法 を会得。その 技法 を保存伝承する傍ら、常に新しい美術陶芸を目指し、日々作陶を続けている。
作家の作品を売却する場合の注意点を少し書いておきます。最初に買われたときに入っている箱を共箱と言います。共箱には作者の 花押落款 が書かれており、またその作品の題名やゆわれが書かれています。この箱は大切な箱で、作品の保証書の代わりにもなり、共箱があるのと無いのとでは、売却価格は倍以上違う場合もあります。そして作家の名前で相場価格の問い合わせをよく頂きますが、やはり時間をかけて作った名品と簡単に作られた逸品とではお引き取り価格に大きな差がでます。また独自の境地に達して、晩年 に作られた 名品 は特別高価買取出来る作品が多くあります。
このお客様のご事情は、和歌山県のすさみ町のお客様ですが、突然お電話を頂きました。ゆっくりお話をお聞きすると先代のお爺さんがオークションが好きで、買い集めたガラクタが残っており、見て頂きたいとお電話を頂きました。写真をお送り頂き、多くの荷物があるので他府県のお客様でしたが、出張させて頂きました。やはり一般の人のオークションで買われた品物なので、古美術骨董品でななく、当店では買取れない逸品もあり、骨董品や茶道具だけお譲り頂きました。