四国の香川県三豊市のお客様ですが、抹茶道具や煎茶道具の茶道具売却依頼を頂き、宅配で古陶器の茶碗や水指をお譲り頂きました。
売却例の説明
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先に品物を紹介させて頂きます。平茶碗で、割れたり欠けたりはしていなくて、保存状態 の良い 逸品 です。明治時代頃から昭和時代に作られた昔の 窯 の作品で、最近あまり見かけませんでした。この作品は 共箱 はありませんが綺麗な合わせ箱が付いております。茶道具は綺麗な作品が好まれ、買い求められるお客様にも喜んで頂けると思います。このような昔の職人技が面白い 茶碗 は、茶の湯 でも人気の 茶道具 です。やはり茶碗では楽焼が一番の人気で、中でも黒楽が一番で赤楽はその次に人気があります。しかし、最近では茶会はコロナ禍の三密で、茶会が開かれず、茶道具 の販売や買取が少なくなりました。また、買取価格も安くなりました。
平茶碗(ひらちゃわん)の呼び名は他にもあり、夏に使われるため、夏茶碗とも呼ばれます。平茶碗と言いましても色々な型があり、馬盥型(ばたらいかた)や平型など様々な型があります。お茶の点てやすい形の平茶碗は、馬盥型とよばれる型です。理由は、茶碗の飲み口のフチが立ち上がっているからです。フチが上に立ち上がっているため、茶を点てるときに外にこぼれにくく、なります。もう一方の「平型」では、お茶を点てるとき こぼれ、やすくなります。カタチがお皿のように浅いからです。「夏は、いかにも涼しきように。冬は、いかにも暖かなるように」と千利休の言葉にもあります。このように日本の 骨董品 ではいろいろな呼び名や使い方があります。
このお客様のご事情は、祇園祭を見終わりゆっくり観光して、ついでに祇園の散策をされておられていたようです。当店の周りは古い建物が並ぶ祇園風致地区で、約80軒の古美術骨董店が集まっており、珍しく思われたのかも分かりません。「さすが、千年も都が続いた街は凄いですね、入りやすいお店なので、少し見せて頂きます」と話され来店頂きました。いろいろ説明させて頂きますと、我が家にも先代からの 諸道具 も残っているとの話から、売却依頼させて頂くお話になり、ご自宅の四国の香川県に帰られてから売却依頼を頂き、宅配で数点の茶道具をお譲り頂きました。