当店のホームページをご覧になり、諏訪蘇山の香炉の売却依頼を東京のお客様より頂き、香炉と一緒に置物や古陶器を東京港区のご自宅より宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が32枚あります。くわしくはこちら
香炉 直径約 12cm 火屋を含む高さ約 12.4cm
火屋 直径約 9.7cm 高さ約 3.2cm 重さ約 104g
このお客様のご事情は、このご主人が結婚された時、長男なので父が、代替わりの記念にと貰われた香炉だと話され、写真をお送り頂き拝見させて頂きました。「最近では趣味も無く売却しようとホームページを見て、古美術やかたさんに連絡させて頂きました。私は東京に住んでおり、知り合いの骨董店も無く、同じような品物を販売しておられるので」とも話されておりました。ゆっくりと、それらの品物について説明させて頂きました。「父がいかに文化や歴史、芸術に精通していたかよく分かり驚きました。昔のアナログ時代の 逸品 の素晴らしさを知ることが出来、感謝しております、有難うございました。」とお喜び頂き、買取させて頂きました。
この香炉は二代 諏訪蘇山(明治23年~昭和52年)の作品です。大振りで、出来の良い 青磁 香炉で、火屋は純銀で出来ており、純銀の 刻印 が入っております。諏訪蘇山の香炉の中でも、素晴らしい 金工作品 の火屋が付いております。この火屋は 彫金細工 が素晴らしく、重量感 もあり、このような青磁の香炉に付いている火屋の中では昔の職人技が生かされた 名品 です。採光の加減で白く光っておりますが、共箱 に入っており、傷んでいるところもなく非常に状態の良い品物です。昔の 職人技 が素晴らしい 茶道具 や 骨董品 は、高価買取させて頂きます。
二代 諏訪蘇山を紹介させて頂きます。1890(明治23)年生まれで、1977(昭和52)年にお亡くなりになりました。1922(大正11)年、二代諏訪蘇山を 襲名。初代同様 青磁 に優れ、長年諏訪蘇山を名乗られ、陶芸界では著名な作家として有名です。各 展覧会 で 受賞 を重ね、数多くの骨董品や茶道具を残しており、やはり初代同様に青磁の作品を得意としています。銘 印は「蘇山」丸印。現在では4代目、母は 千家十職 の十二代中村宗哲、襲名 は2002年で女性の 陶芸家 です。