このお客様のご事情は、ご高齢の女性のお客様でしたが、福井県おおい町のご自宅の整理をされていて、査定して頂きたいと、お電話を頂きました。 古道具や骨董品がごちゃ混ぜであるようで、面倒ですが写真を撮って頂き、LINEでお送り頂きましたが、先代が金工作品のコレクターで、面白い品物を沢山お持ちなので骨董品売却依頼で福井県まで出張させて頂きました。野上龍起の銅器の亀の置物や数点の金工作品をお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が39枚あります。くわしくはこちら
最大横幅約 15.2cm 最大縦幅約 12.7cm 高さ約 6.3cm
この作品の材質は 銅器 です。時代は明治時代から大正時代に作られた 置物 で、最近では見られない昔の 職人技 が素晴らしい 骨董品 です。野上龍起(1865~1932)の作品で、「鋳銅の亀」と言われる名工の 名品 です。細部に日本の 職人技 が映える、さすが野上龍起と思わせる名品で、一見本物の亀と見間違える程、非常に出来の良い名品です。写真をゆっくりご覧頂ければ、野上龍起ならではの作品の良さがお分かりいただけると思います。写真31のように 銘 が入っており、販売当時の 共箱 がついております。野上龍起の 共箱 の作品は殆ど残っておらず、貴重な 名品 で高価買取させて頂きました。採光の加減で白く光っておりますが、写真をご覧のように傷んでいる所も無く、保存状態 の良い品物です。このような昔の職人技が素晴らしい骨董品は、高価買取させて頂きます。
野上龍起を紹介させて頂きます。野上龍起(1865年 ~ 1932年)大島如雲に 師事、東京美術学校 依嘱制作の皇居前の楠公像、上野公園の西郷隆盛像の鋳浚仕上げを担当します。写実 を得意とし、作者の鋭く優れた描写力は類まれなるもので、細部に亘って一切手を抜くことなく精緻な 技巧 が凝らされた名品を作りました。亀の一瞬の表情や、甲羅、皮膚、爪を立て力いっぱい歩む足、愛くるしい親子の姿など、見れば見るほど作品の魅力に引き込まれていきます。1900年のパリ万国博覧会にも、得意の写実と技巧を凝らした亀数点を出品しています。