先代が七宝焼の愛好家で、いろいろなアンティークの七宝焼や櫛の骨董品売却依頼を頂き、富山県高岡市より宅配でお送り頂きました。
売却例の説明
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先に品物を紹介させて頂きます。このアンティークの簪の柄の部分の材質は銀で、飾り部分は七宝焼きで出来ております。時代は昭和初期頃のものだと思われます。全体的に 重量感 があり、しっかりと作られた作品で、飾の部分は 七宝焼 で出来ております。細工も非常に細かく、可愛らしい作品です。銘 も無く共箱もなく作者については良く分かりませんが、珍しい簪で買取させて頂きました。古いものですが、傷んでいるところも無く、保存状態の良い品物です。
七宝焼の 簪 なので日本での七宝焼由来や 技法 も少し説明致します。6~7世紀に中国・朝鮮を経て 伝来 しているようですが、実際に作られる様になったのは、江戸時代になってからです。刀の 鍔 や鞘の装飾、神社仏閣 の釘かくし、襖の引手の装飾などに施されました。一般にはなじみの薄いものだったようです。明治に入り、現在の様な光沢のある釉薬が開発に成功し、当時盛んに行われた 万国博覧会 にも出品されました。日本の美しい作品は、世界的に高い評価を受け、七宝業界が更に盛んになり一般に広がって行くきっかけとなり、最近ではこの時代の作品は特別高価に買取させて頂きます。現在も 骨董品 や茶道具 の七宝焼の作品は年齢性別を問わず安定した人気があります。種類は 有線七宝 や 無線七宝 があります。七宝焼は金属 工芸品 の一つで、釉薬がガラス質のため、陶磁器 より光沢や透明感があり、万国博覧会で金賞を 受賞 するなど海外で高い評価を受けております。
このお客様のご事情は、皆さんとご一緒に富山県の高岡大仏の近くにお住まいのお客様ですが、祇園に観光で来ておられ、たまたま祇園骨董街の近くを見学された、ついでにお友達とご一緒に来店頂きました。古美術やかたの店頭にある品物の多さに圧倒されておられるようで、いろいろと質問やら説明で、対応させて頂きました。昔の 古美術工芸品 や面白い 古道具 をご覧になっておられました。数日してお電話を頂き、ご自宅にある骨董品の売却依頼を頂きました。写真をお送り頂き、お引き取り価格を決定し宅配でお譲り頂きました。