近くの奈良県奈良市のお客様より茶道具売却依頼で、古陶器の抹茶椀や煎茶道具を奈良市まで出張してお譲り頂きました。
売却例の説明
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先に品物を紹介させて頂きます。この楽茶碗の時代は明治時代頃から昭和時代に作られた逸品だと思われます。ご覧のように、長年の時代を経てきた味わいと風格があり、数印の景色が素晴らしい楽茶碗です。茶道具 で一番大切な事は、品物が綺麗な事で、採光の加減で白く光っておりますが、保存状態 も良く、茶の湯 では 愛好家 のお客様に好まれる 逸品 で、高価買取させて頂きました。京都紫野大徳寺門前にて「鶴亭」という 数寄者 が初めた楽焼の 窯 のことです。文化年間(1804~1818)頃のこととされ、当時の大徳寺芳春院住職「松月庵宙宝宗宇」により紫野焼の 銘 と「紫の」「紫ノ」の文字を頂戴し、自身の作品に押しています。この作品は、競り市やオークションで買い受けた作品ではありません。直接お客様より買取させて頂いた、業界ではうぶ荷と呼ばれる貴重な蔵出しの作品で、現状のまま販売しております。
このような 茶碗 は、茶道具のなかでも昔から、一楽、二萩、三唐津、と言われてきた楽茶碗です。お茶が冷めにくく、茶の湯では愛玩させてきた逸品で、今回楽茶碗について少し説明させて頂きます。この楽焼茶碗は、保存状態 も良く、傷等無く、綺麗な 茶碗 で黒楽茶椀は季節を問わず年中使用できます。やはり楽茶碗では黒楽が一番で、赤楽はその次に人気があります。茶碗は楽茶碗などのように、手にした感触がむっくりとした土焼の茶碗がふさわしく、楽茶碗は 陶芸 作品自体に多くの隙間があり、冷めにくい茶碗で知られています。はじめに水屋で湯を入れて温めておいた茶碗に、通常のように使われるのが良いと思われます。また、楽焼は煎茶道具や日本の 骨董品 にもよくみられます。
このお客様のご事情は、「我が家は昔から大きな家で、開かずの間のような開けた事のない部屋があり、今回は家族全員の大掃除で部屋の中を見てみました。昔からの 諸道具 や骨董品が入っており、今では使えない要らない道具も一緒に入っていました。皆で考えていましたが、分からず、いろいろな骨董品や古美術品を販売している古美術やかたのホームページを発見して、査定依頼をさせて頂きました。」と話され、お電話を頂き奈良県の元興寺の近くまで出張させて頂きました。