骨董品売却依頼で珍しい日本の骨董品を代表する金工作品の鎧や兜を静岡県下田市のお客様よりお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が28枚あります。くわしくはこちら
兜本体 横幅約 35cm 奥行約 30cm 高さ約 33cm
飾り部分を入れた高さ約 55cm 飾り部分の横幅約 50cm
先に品物を紹介させて頂きます。茶道具 と一緒にお譲り頂いた兜ですが、先に紹介させて頂きます。この兜は材質は鉄地で、鉄味 の良い兜です。時代は江戸時代の作品です。ご覧のように非常に珍しい形の兜で、大きく傷んでいる所もありません。長年使われてきた痕がありますが、古い時代 の、丁寧で味わいのある 職人技 が冴える逸品で、鉄味 や存在感が素晴らしい 逸品 です。前立て(25番の写真)や後ろの飾り(21番の写真)は木製で出来ております。内側には綺麗に布が貼られており、銘があるかどうかは確認できません。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように 保存状態 の良い品物です。このような 骨董品 の兜は、高価買取させて頂きます。
鎧兜 の買取は珍しいので、少し説明させて頂きます。甲冑 はその時代と歴史によって、大きく変化していきます。平安時代から続いた徒歩での戦いから、馬と弓を使った騎馬戦に戦いは変化して行き甲冑も姿を変えて大鎧が登場します。その頃の兜は星兜が主流だったと言われています鎌倉時代になると、武将たちの晴れ着になり、また発達していた染色技術を甲冑造に取り込みました。鎌倉時代末期になると彫金技術が発達して豪華な金物を配した美術工芸的な甲冑が造られるようになります。甲冑に使われた金物を削って文様を作り、それらに金メッキを施しきらびやかな甲冑が出来ました。動きやすい 胴丸が出来、その後戦国時代に登場する当世具足はこの胴丸から進化したものと言われています。その後、彫金細工 や 象嵌細工 の発達で江戸時代の変わり兜や豪華な甲冑が生まれました。
このお客様のご事情は、数ヶ月後に引越されるので、自宅の整理をしておられ、分からない鎧兜や甲冑が出てきて見積もりや査定をして頂きたいとお電話を頂きました。静岡県の下田海中水族館の近辺にお住まいのお客様ですが、近くには鎧や兜を取り扱っている専門店も無く、古美術やかたのホームページをご覧になり鎧兜を取り扱っている事を知られ、お電話を頂いたようでした。先代や先々代の方が 甲冑 や鎧兜の 愛好家 で収集されており、そのような品物があり、一度見て頂きたいと、LINEで写真を数枚お送り頂きました。詳しい写真を何枚もお送り頂き、お引き取り価格を決定して宅配でお譲り頂きました。