骨董品売却依頼でLINEで根付の写真をお送り頂き、面白い根付が沢山あったので岡山県真庭市まで出張させて頂きお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が20枚あります。くわしくはこちら
横幅約 3.3cm 縦幅約 4cm 高さ約 3cm
先に品物を紹介させて頂きます。材質は木製です。時代は江戸時代から明治時代にかけてのものだと思われ、このような昔の 根付 は一般的に高価買取させて頂けるようです。この作品は コレクター の方より直接買い付けた品物で、銘 が入っておりますが、作者についてはよくわかりません。古い時代 の、丁寧で味わいのある 職人技 が冴える 逸品 で、長年使われてきた 木味 が素晴らしく、本物の栗と間違うほどの出来栄えです。採光の加減で白く光っておりますがご覧のように、ひび割れ等無く、状態の良い品物です。近年、根付 類はアジア圏からの輸入品が多くみられますが、当店では、日本の古い品物のみを販売しております。日本の根付は日本の骨董品を代表する逸品で、このような形彫りの 技法 は 茶道具 の 香合 によく見られますが、木目を生かした作品はいかにも日本を代表する逸品で人気があり高価買取させて頂きます。
材料としては木材では黄楊や一位、また黒檀が有名です。黄楊の木は 伝統 的に細工物の材木として貴重な材料で堅く誤差の少なさが要求されるような物に適しているのが特徴で、根付の製作にも多く使われています。また一位の材料は木目を活かした根付を製作したことが始まりとされており、高山市、飛騨市、下呂市の飛騨一位 一刀彫 に発展しました。黒檀はインドやスリランカなどの南アジアからアフリカに分布していますが、同じ様に硬くて細工がしやすく、根付の製作には欠かせない材料です。以上が木材で作られる根付の材料の説明です。
このお客様のご事情は、ご高齢の女性のお客様でしたが、家の整理をされていて、一度見てもらいたいとのことでLINEでお写真を送り頂きました。数点の品物をお送り頂きましたが、当店ではお引き取り出来ない品物もあり、詳しく説明させて頂きました。面白い品物が沢山あり、岡山県真庭市まで出張させて頂きました。近くには根付を販売しているお店も無く、古美術やかたのホームページをご覧になり、お電話を頂いたのだと思われます。