茶道具売却依頼で富山県氷見市のお客様より、抹茶道具の祥瑞の陶磁器の面白い水指や煎茶道具を宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
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先に品物を紹介させて頂きます。上りも良く、綺麗な 染付 で茶人が好きそうな作品です。保存状態 も良く、未使用品に近い作品で大切に使用されてきた水指です。綺麗な 共箱 が付いており、茶の湯 では好んで使用される 逸品 だと思われます。この 水指しは日本の時代で言いますと江戸時代頃に作られた 陶磁器 の水指です。黒塗の蓋も付いており、茶の湯 では夏のお 茶会で好んで使われていた逸品らしく、保存状態 も良く傷んでいる所はありません。この逸品は 古陶器で、中国や韓国で作られた昔の透明感のある青磁や白磁の 陶磁器 なら非常に高価に買取させて頂けるでしょう。茶の湯 の茶人はこのような趣のある染付の作品を好まれるようで、茶道具 には多くの種類の 諸道具 が残されており、当店でもいろいろな作品を買取させて頂きました。
祥瑞の陶磁器とは、骨董品を代表する陶磁器で、中国 景徳鎮窯 (けいとくちんよう)で明(みん)代末期の崇禎(すうてい)年間(1628~1644)、日本からの注文によって焼造された異色な染付磁器。緻密(ちみつ)な白磁胎に鮮やかな青藍(せいらん)色の染付で文様を表した上質な焼物で、作品の底に「五良大甫呉祥瑞造(ごろうたいほごしょんずいぞう)」という染付 銘 があるところから、日本では一般に祥瑞と称しています。遺品の多くは日本のわび茶の道具で占められ、水指、反鉢(そりばち)の大作から、茶碗(ちゃわん)、香合 (こうごう)、茶器、茶巾(ちゃきん)筒などの茶具、徳利、酒呑(ぐいのみ)、台鉢、手鉢、輪花鉢、向付(むこうづけ)、皿などの懐石道具があるほか、まれに香炉、燭台(しょくだい)、書鎮などの文房具もあります。いずれも造形からみて明らかに日本の茶人のための特製品であり、形は注文に応じながら、絵付の模様も日本人が好む染付模様で、日本人の茶人が注文した昔の品物の 図柄 です。
このお客様のご事情は、ご高齢のお客様の様に思いましたがお電話を頂き、「私は外出も出来ず、整理はとても出来ないのですが、数点の古美術骨董品があり、遠くですが大丈夫ですか」とお電話を頂きました。富山県の氷見漁港場外市場の近くのお客様で、近くには茶道具の骨董店も無く、当店のホームページをご覧になり、LINEで多くの写真をお送り頂き、面白い骨董品や茶道具もあり、しっかりお値段を付け、宅配でお譲り頂きました。LINEの説明が大変でしたが、お役に立てて良かったと気持ちの良い取引でした。