千家十職の中村宗哲の漆芸作品や抹茶道具、煎茶道具を茶道具売却依頼で、岐阜県恵那市まで出張してお譲り頂きました。
売却例の説明
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先に品物を紹介させて頂きます。材質は木製で、地模様の木目が綺麗な四方盆で、大切に使用され綺麗な 共箱 に入っており、未使用品に近い品物です。漆塗が何度も繰り返し塗られており、昔の 職人技 が素晴らしい中村宗哲の 逸品 です。千家十職 の中村宗哲の作品で、中村宗哲は 骨董品 や 茶道具 の 名品 を多く作られており、江戸時代、明治時代と 伝承 されてきた漆芸品の素晴らしさが冴える作品で、当店でも数多く買取させて頂いております。綺麗な作品で購入後のお手入れは、一般的な漆芸品の手入れは難しく、耐水性はまあまあありますが、水につけるのは良くないと思われます。濡れ手ぬぐいで軽く拭く程度で十分です。漆芸品は非常に傷が付きやすいもので、タオル等の毛羽立ったものでの手入れは止めて下さい。漆器 のお手入れ専用の物があると一番です。採光の加減で白く光っておりますが、凹み等無く、状態の良い品物です。
作者の中村宗哲の説明を少しさせて頂きます。千家十職 の塗師で中村家は、江戸時代から400年近く続く塗師の家。当初は 蒔絵 を施した家具などの製作(通例塗師)も行っていたが、明治時代以降は 茶道具 の塗師(型物塗師)専業となります。る棗 や 香合 などの茶道具を中心に塗物の制作を行い、代々秀作を残しています。千宗旦の次男、一翁宗守は、 中村宗哲家の初代八兵衛(当時は吉岡姓)の娘婿となり、吉岡甚右衛門を名乗り塗師を営んでいたが、宗守が父である宗旦から官休庵(武者小路千家)を譲り受けた際に家業を八兵衛に譲りました。歴代の中村宗哲は後桜町天皇即位式、中宮御入内の禁中御調度結納の大役を任されたり、千家以外にも井伊直助好みの 逸品 を制作していました。明治時代には1876年にフィラデルフィアで大 博覧会 で銅賞を受賞。様々な歴史を刻みながら現在まで続く。当代は十三代で、女性の当主で、高価買取させて頂いております。
このお客様のご事情は、岐阜県のお客様ですが、突然お電話を頂き出張させて頂きました。お話を聞くと、骨董品や茶道具の事はよくわからず整理が大変でと話され、出張させて頂く事になりました。出張させて頂くと、二階の納戸には面白い茶道具が保存され、なかには割れた品物や箱の無い品物が沢山ありました。確かに素人方では、分からないはずで、出張させて頂き良かったと思いました。最近では高速道路網も整備され、簡単に岐阜県まで行けるようになり、出来るだけ出張させて頂くように心がけております。