骨董品売却依頼で北海道のお客様より金工作品で名品の刀装具で、鍔や小柄を宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が30枚あります。くわしくはこちら
横幅約 7cm 縦幅約 7.4cm 厚み約 0.5cm
重さ約 186g
ご高齢の女性のお客様でしたが、家の整理をされていて、一度見てもらいたいとのことでLINEでお写真を送り頂きました。遠く北海道のお客様ですが、当店のホームページで沢山の鍔や刀装具を販売しているのをご覧になられたようで、多くの刀装具の写真をお送り頂きました。先代が 刀装具 のコレクターで、金工作品の鍔や 小柄 の写真を沢山お送り頂きました。面白い作品で、詳しく説明させて頂きました。その内の三点程の品物を売却価格を決定して、宅配でお送り頂きました。また、同じような硯をホームページで販売しており参考にしてお譲り頂く価格を決定させて頂きました。珍しく素晴らしい 名品 で、嬉しい買取依頼となりました。骨董品 や 茶道具 の買取依頼はよくありますが、江戸時代の名品の売却依頼はなかなかありません。
時代は、江戸時代の 鍔 で、古い時代 の コレクター が集められた貴重な 名品 です。現在では見られない昔の 職人技 が施され、分厚く盛り上がった、象嵌細工 や 彫金細工 が素晴らしく、さすが昔の名工と思わせる 合戦の 図柄 の鍔です。日本古来 の打つ技法や彫る 技法、また嵌める技法が迫力のある素晴らしい名品で、綺麗に 銘 が彫られておりますが、作者についてはよくわかりません。地金は 赤銅 で、地肌に非常に細かい 魚子地 が丁寧に施されています。ご覧の様に、手打ちの魚子地が本体の際まで施されており、現在では見られない 緻密 な細工です。明治生まれのお爺さんがコレクションされていたお宅より直接買い受けた 逸品 で、業界では「うぶ荷」と言われる貴重な品物です。長年の時代を経てきた重みのある風格があり、優美で 重量感 のある作品で、ご覧のように 保存状態 の良い品物です。合わせ箱が付いております。このような古い時代の 刀装具 の鍔は高価にお譲り頂けます。
刀装具の鍔を紹介していますので、鍔について少し説明させて頂きます。刀剣や装具品は日本古来から有り、独自の刀剣が確立されていくに従い、鍔も重要な刀装部具として発展してきました。その種類は多様で、鍔の形状には丸形や障泥形、また木瓜形、そして拳形や角形、等々色々な種類があります。
ひとくくりには出来ず、詳しく見れば、鍔の奥深い世界を垣間見ることが出来ます。材質は鉄・銅・金・銀、真鍮 もしくはそれらの合金や、複数の素材を組み合わせたものが使われました。赤坂・龍図を得意とした越前記内派や政随などの金工師を輩出した奈良派、また武州伊藤等々全国各地で多種多様な鐔が作られた。現在では、独立した 美術工芸品 としての価値も高く、多くの金工 愛好家 や日本刀愛好家に愛され蒐集されています。