骨董品売却依頼で九谷焼の古陶器を数種類、静岡県のお客様より宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が14枚あります。くわしくはこちら
直径約 14.8cm 高さ約 4cm
先に品物を紹介させて頂きます。時代は明治時代頃の骨董品の古陶器 で九谷焼です。面白い買取依頼があり、全て九谷焼の古陶器を買取り在庫は五客あります。すべて手描きで、色絵 の 絵付 が素晴らしく、非常に美しいナマス皿です。綺麗な模様で 上り の良い品物です。九谷焼 の井出製で、細部まで丁寧に絵付けが施された味わい深い作品です。採光の加減で白く光っておりますが、傷、欠け等無く、綺麗な品物で 完品 です。茶道具 にもよく使われておりますが、保存状態 の良い九谷焼、李朝 陶器などの 古陶器 はお引き取りさせて頂きます。
赤絵 の九谷焼を紹介させて頂いたので、色絵や赤絵の 古陶器 について説明させて頂きます。上絵付 けを施した 陶磁器 の一種で,ガラス質の上絵具の赤,緑,黄,紫,青で文様を描いたものです。伝統的な上絵の具は「鉄」「銅」「マンガン」「コバルト」などの酸化金属と「白玉」と呼ばれるガラス粉の溶媒剤で調合されできます。この様な上絵のみによって彩られたものを錦手と呼び、さらにその上に金・銀彩を加えたものは 金襴手 と呼ばれ、艶やかで豪華絢爛な陶磁器となり、江戸時代から現在に至るまでまで、人気の器です。元来日本では古赤絵,万暦赤絵,天啓赤絵,呉須赤絵などが茶人に好まれ、江戸時代初期に酒井田柿右衛門が赤絵磁器の焼成に成功して、古伊万里、古九谷、金襴手や 京焼 の陶磁器と発展してきました。
このお客様のご事情は、最近では高齢のお客様が子供達に迷惑をかけないように、元気な間に身辺の要らない物の整理をされるお客様が多くあり、骨董品 や茶道具の売却依頼を頂く事がよくあります。このお客様も静岡県のお客様ですが、古美術やかたのホームページをご覧になり先代が以前に露店の蚤の市で買われた品物が残っており、子供達も要らないと言い、この際売却しようと当店にメールに写真を添付して売却依頼のご相談を頂きました。面白い九谷焼ばかりで嬉しい売却依頼でした。