茶道具売却依頼で、東京都台東区のお客様に棗や抹茶道具を宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
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直径約 6.5cm 高さ約 6.9cm
先に品物について説明します。材質は木製で、時代は昭和時代です。京都で三代続く塗師 川瀬表完の作品です。梨地の上に、蒔絵で鶴が丁寧に描かれており、たいへん美しい 棗 です。内側には 梨地 が丁寧に施されており、日本の昔の 職人技 が冴える素晴らしい 逸品 です。また、蓋の内側と立ち上がりの部分には雲が描かれており、職人の粋な技が見られます。採光の加減で白く光ったり、背景が映り込んだりしておりますが、保存状態 の良い未使用品に近い作品です。共箱 共布が付いております。このような 茶道具 の棗、買取りさせて頂きます。
蒔絵 の茶道具なので、蒔絵の作品の保存方法について説明させて頂きます。漆器は非常に傷が付きやすいもので、タオル等の毛羽立ったものでの手入れは止めて下さい。漆器 のお手入れ専用の物があると一番です。一般的な 漆芸 品は、耐水性はまあまあありますが、水につけるのは良くないと思われます。濡れ手ぬぐいで軽く拭く程度で十分です。お椀など食器類は水洗いできますが、一つ一つ洗った方が確実です。また、洗剤の使用は避け、乾燥の際は直射日光は避けてください。お使いの際にはあまり熱いものを急に入れると色焼けの原因となることがあります。お椀をしっかりと温めてから入れてください。
このお客様のご事情は、何代も続いた地方のお宅で、昔からある 古道具 や 諸道具 の整理をされておられましたが、どの品物が 骨董品 なのか茶道具なのか、高価な品物か安価な品物かも分からず、東京の上野動物園の横にお住まいですが、茶道具は家元がある関西の専門の骨董店が良いと思われ、インターネットで当店のホームページをご覧になり、メールを頂きました。沢山の写真をラインでお送り頂き、練習用の逸品が多かったので、買取価格も安価な品物が殆どでしたが、ゆっくり説明させて頂き、納得してお譲り頂きました。この品物が一番高価なので、紹介させて頂きます。