当店ではホームページでも沢山の櫛・簪を販売しておりそれをご覧になり、骨董品売却依頼を頂き兵庫県まで出張して櫛・簪をお譲り頂きました。
売却例の説明
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櫛 横幅約 9.6cm 縦幅約 4.5cm 厚み約 0.4cm
笄 長さ約 16cm 横幅約 1.3cm 縦幅約 0.9cm
先に品物について説明します。時代は、大正から昭和初期頃の櫛・笄 です。材質は べっ甲 で、ご覧のように可愛らしい金魚の蒔絵が 細密 に施されております。金魚の目には螺鈿が施され、角度を変えて見ると、きらきら光っており、とても美しい作品です。この櫛・笄のように、べっ甲 の材質に 蒔絵 や 螺鈿 細工が施されており、蒔絵も盛り上がるように描かれており、このような作品は珍しく、昔の 職人技 が冴える 逸品 で、紹介させて頂きました。銘 が入っておりますが、作者についてはよく分かりません。採光の加減で白く光っておりますが、割れたり、欠けたりしている所は無く、蒔絵の状態も非常に良い品物で、未使用品に近い櫛・笄です。このような 骨董品 の櫛、簪 は買取させて頂きます。
この櫛・簪は綺麗な高蒔絵が施されており、高蒔絵 について少し説明させて頂きます。高蒔絵とは、文字の通り高く盛り上がった蒔絵のことを言います。高く盛り上げる 技法 にはいくつかあり、上塗りを施し乾燥させた器の蒔絵の部分に漆を厚めに塗り盛り上げる漆上げがあります。炭の粉を混ぜるものを炭粉上高蒔絵と言い、錫の粉を混ぜるものを錫上高蒔絵と言います。水練りした砥粉に生漆を混ぜた錆漆で盛り上げる錆上げ技法もあります。一般的に使われる商品には漆上げされたものが多く販売されています。博物館や美術館に展示される美術品には炭粉上げ技法や焼錫粉上げ技法があり、また錆上げされたものが見られます。
このお客様のご事情について説明します。先々代のお爺さんが櫛・簪の コレクター で、沢山の櫛・簪があり、現在でも少しは残っており当代の本人も趣味が無く、放置したままなので売却したいと思われ、当店のホームページをご覧になり、沢山の櫛・簪を販売しているので売却したいとご連絡頂きました。小さな作品で沢山あるので買取価格に間違いがないように兵庫県まで出張させて頂き、買取させて頂きました。