四国の香川県のお客様より買取依頼で、綺麗な陶磁器の柿右衛門のお皿を売却頂きました。
売却例の説明
この国はシルクロードの東の端に辺り、島国ですが面白い 逸品 や 唐物 の素晴らしい作品を拝見する機会がよくあります。思わぬ地域で素晴らしい 名品 とも出会え、買取依頼は楽しい仕事です。昔の人々は日本古来 の 職人技 が生かされた 古美術工芸品 もあり、明治や大正時代の 愛好家 や収集家のお宅からの売却依頼はワクワクと心が踊ります。このお客様も香川県の宇多津町のお客様で、瀬戸内の土地柄面白い作品に出合えると思い出張させて頂きました。綺麗な柿右衛門のお皿なので紹介させて頂きます。
直径約25㎝の著名な作家の柿右衛門のお皿で、時代は江戸時代に作られたものです。柿右衛門ならではの乳白色の余白が、濃厚な紅色の柘榴を際立たせており、たいへん美しい逸品です。柘榴の一部には金彩が施され、皿の縁には「口紅」と呼ばれる銹釉が施されています。古い時代 の 陶磁器 作品ですが、ひび割れや欠け等無く、保存状態の良い品物です。柿右衛門様式は、主に大和絵的な花鳥図などを題材として、暖色系の色彩で描かれています。このような柿右衛門様式の 色絵 磁器は高く評価され、オランダ東インド会社によって世界各国へ大量に販売されました。ヨーロッパのマイセン 窯 や 磁器の発祥地中国の 景徳鎭窯 にも影響を与え模倣品も作られています。（No.105）