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祖父と孫の合作,怪物絵師,狩野永徳,

2007.10.30

京博、学芸員の方、曰く、
「狩野派が如何して出来たかは、詳しくは分からないのですが、

永徳のお爺さんに当たる。元信が、最初に、
大和絵師の娘さんを、お嫁さんにもらい、
金箔を貼る事や、狩野派の絵は、
大和絵の技法を元にした所が 有り、

つまり軒先借りて、母屋をモノにしたと言うか、
お嫁さんの実家の技術を、すっかり、
自分のモノにしてしまったのです。

また元信は孫に当たる永徳を、非常に可愛がり
将軍足利義輝のもとに参じるとき、
十歳の永徳を一緒に連れて行っているようす。

1559年<永禄二年>永徳、十七歳の時、祖父元信没す。

普通はお父さんから絵を教えて貰うのですが、
永徳は祖父元信に習うと記させております。」

以上、学芸員の方、曰く
後は、細画、大画、等技術的なお話でした。

おもしろいですね、今も昔も人の世は変わりませんね、

また、将軍に会うのに孫を同伴したと、
余程孫の永徳が可愛かったでしょう、

孫の永徳の才能を見抜き、将来の事も考え、
そのうえの、祖父元信の行動でしょう。
普通、父から習うのに、祖父元信に十七歳まで、
みっちりと教えて貰った孫、永徳。

祖父と孫の合作で 怪物絵師 狩野永徳 の誕生です。